梅津正樹

今の若い人は主体性がない人が多くなっている気はしています。君はそう言っているけど、僕はこう思うからこういう風にしようよ、って言えないんですね。言ったらみんな「なにこいつ、空気読めないな」って思われるから。ニコニコ笑って、「そうだよねー」と調子を合わせていればいい。 だから断定した物の言い方をしないで、曖昧言葉を多用するでしょ? 本当は「したい」のに、「したいかもしれない」って。 若い人たちはその場をうまく納めるために言葉を選んでいるんだと思います。その方が自分が傷つかないから。 「空気を読む」というのは、一見いいことのように聞こえますし、日本の伝統的な、察する文化に似ていますが、そうではないと思います。 でも、必要な場合もありますからね。みんなの気持ちを考えて空気を読むことはいいことだと思います。でも、そのために主体性を押し殺すのは良くない、と思います。